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◆食用花(エディブルフラワー)「うずの華」の栽培及び販売
私たちの研究グループでは、人工光における花卉類の栽培が一般ではなかった2015年より、室内での人工光による食用花の栽培研究を開始しました。その理由は、私たちの地元徳島県では食用花の入手が非常に難しく、「使いたいけれども使えない」状況にあったことにあります。日本国内では食用花の産地はごく一部の地域に限られ、その産地で採れた食用花は東京や大阪の市場へと流通するため、徳島県を始めとする地方にはなかなか新鮮なものは入って来ません。そこで私たちは、室内栽培という通年栽培できるメリットを活かして、食用花を年中安定的に生産し、新鮮なうちに全国へ向けて小口発送することで、「使いたいけれども使えない」状況を解決しようと考えました。以来、徳島県から大都市圏はもとより、北海道、沖縄県、全国離島など各地へ食用花を小口発送しており、個人の皆様はもとより、ホテル、料亭、レストラン、カフェの皆様にご好評をいただいております。
◆乾燥食用花(ドライエディブルフラワー)「食べるおしばな」の製造及び販売
上記のように、食用花の栽培・販売を始めた私たちでしたが、順風とは行かず問題も多々ありました。その一つでかつ最大のものが、徳島県からの食用花の全国発送には送料がかかりすぎるという問題でした。食用花は「生花」ですのでその扱いはとてもデリケートで、少しの温度上昇や乾燥によって容易に萎れてしまいます。そのため、私たちは冷蔵宅配便で食用花を発送しているのですが、発送しているこちらが申し訳なくなるほどの送料がかかってしまいます。(いつも私たちの食用花をご愛顧いただいている全国の皆様、本当にありがとうございます!)
この問題の解決策の一つを与えてくださったのは、栃木県のお菓子工場の皆様でした。こちらの工場では食用の押花を用いたクッキーを作っており、そのクッキーに貼り付ける押花の製造を私たちに依頼してくださったのです。押花ですので、送料は生花の食用花に比べて圧倒的に安価に抑えることができます。この食用押花の製造販売こそが全国の皆様が期待するものだとの確信から、私たちの研究グループでは食用押花の製造方法の開発に取り掛かり、試行錯誤の末「食べるおしばな」として2019年に上市しました。当初は販売量も少なく、全く手探り状態でしたが、2020年以来順調に販売量も増加し、コロナショックも乗り越え、今では年間約50万枚の生産を行うまでに成長しました。2022年にはAmazon.comを通じて、アメリカでの販売も開始するなど、これからも更なる製造と販路拡大を行なって参ります。